映画「知事抹殺」の真実、書籍出版情報
このページでは「知事抹殺」の真実、書籍情報についてまとめています。

映画「知事抹殺」の真実〜つくられた福島県汚職事件〜は2009年9月に平凡社より佐藤栄佐久氏著書で出版されました。
全部で9章から構成されており全340ページの大ボリュームの1冊です。
著者、佐藤栄佐久氏について
1939年福島県郡山市生まれ。福島県立安積高校、東京大学法学部卒業後、日本青年会議所での活動を経て、1983年に参議院議員選挙で初当選、87年に大蔵政務次官。88年、福島県知事選挙に出馬し、当選を果たす。東京一極集中に異議を唱え、原発問題、道州制などに関して政府の方針と真っ向から対立、「闘う知事」として名を馳せ、県内で圧倒的支持を得た。第五期一八年目の2006年9月、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で追及を受け、知事辞職、その後逮捕される。
レビュー、感想
大手サイトでは星5点満点中4点と高い評価を得ており、以下のような感想やレビューが綴られています。
福島第一原発の事故より前に書かれたものですが、東京電力の改ざん・隠蔽体質は、事故後の対応を予見させられます。
著者は「原子力政策は、民主主義の熟度を計る素材である」と主張していました。
日本はつくづく基本的人権を尊重しない国だと思います。
人の命を奪い、人生を狂わせても、それに値する仕事をしていると検察は思っているのでしょうか。
闇の深さ、闇の濃さに、唖然とするばかりです。
同じ著者の著書で、先に『福島原発の真実』を読んだのですが、読み物としては絶対に『知事抹殺』のほうがおもしろい。
ついつりこまれて1日で一気に読んでしまった。
福島原発を巡る過去の福島県と国、東電の関係等を知るためにもよい。
佐藤元知事は、福島の原発を巡り、国や東電と戦い続けていたが故に、虎の尾を踏み、国策捜査の罠に落ちた、という話を期待して読んだのだが、そこのところは若干曖昧なところがある。
もっとも、それは、曖昧なことは書かない、という筆者の誠実さの現れかもしれないが。
権力が罪を捏造し何人もの人の人生を壊す。
恐ろしい話であり、暗い気持ちにさせられる。
読みながら感じるのは佐藤氏の人間の大きさと芯の強さです。
濡れ衣を着せられる取り調べの最中にも支持者、職員のことを思いやる。
出鱈目な事を強弁する検察官を認めさえする。凄いと思う。
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レビュー、感想
佐藤栄佐久氏は「知事抹殺」の真実の他にも様々な書籍に携わっています。

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